春の観察シーズンの終盤に入りようやく〝龍の目〟が現れた=3月28日午後6時23分、西康範さん撮影=
かがんばなトンネル 春のシーズン終盤に
龍郷町円集落にある「かがんばなトンネル」では、年に2回、国内では珍しいトンネルに夕日が入る神秘的な景色を見ることができる。今年の春のシーズンは水平線の雲に阻まれ、なかなか見ることが出来なかったが、28日にようやく〝龍の目〟が出現、その様子を西康範さんが撮影した。
同トンネルは1998年に開通した奄美群島内で最も短いトンネル(29㍍)。地名の「鏡崎=かがみさき=」が「かがんさき」になまり、海に突き出している陸地を「はな」と呼ぶことから、「かがんばなの名が付いた」とされている。
トンネルに夕日が入る現象が発生するのは、例年「春分の日」と「秋分の日」前後の数日間。今年の春分の日前後の見頃について、県大島支庁は2月26日頃から3月17日頃までとしていた。
年2回のシーズンに合わせて撮影している西さんによると、今春は2月末頃から約1カ月の間連日、水平線の雲によって〝龍の目〟を見ることが出来なかったという。観察期間の終盤を迎えた中、西さんは雲の切れ目から入る“龍の目”の撮影に成功した。今春は撮影が出来ない状態が続いただけに貴重な写真になりそうだ。