瀬戸内町 パッションフルーツ果実分析

糖度や酸度を測るパッションフルーツ果実分析検討会

糖度も酸度も過去最高
24日にイベント、安価で良質提供

収穫が始まったパッションフルーツの糖度や酸度を検証する、パッションフルーツ果実分析検討会が13日、瀬戸内町のせとうち物産館であった。今年は3月以降の日照時間が長かったため、糖度、酸度ともに過去7年間で最高となった。

検討会では大島支庁農政普及課瀬戸内町駐在の松尾至身技術専門員がパッションフルーツの糖度と酸度について説明。今年は、栽培時期に当たる3月上旬から6月上旬の平均気温は過去7年の平均値と同程度で、日照時間は過去7年で最長。気象要因としては、糖度が高く、適度な酸度が予想される条件だったという。

分析の結果、糖度も酸度も過去7年間で最高の値となった。このことについて松尾技術専門員は「日照時間が長かったので、糖度が高かった。酸度を下げるには、水を多めにあげる必要があった。毎年変わる気候に対応した栽培をしなければいけない」としたうえで、「パッションフルーツの酸度は収穫後に下げることもできるから、悲観しないでほしい」と生産者に呼びかけた。

結果を受け、瀬戸内パッションブランド産地協議会の宮原仲清会長は「酸度を抜くためにしばらく寝かせてから発送することに注意をしたい」と話した。

同会は24日、同町農協集選果場(Aコープ瀬戸内店横)で「パッション祭り」を開催予定。同会場では安価で良質なパッションフルーツが手に入るほか、じゃんけん大会などのイベントも予定されているという。