奄美十景の一つあやまる岬入口付近に「あやまるがえる像」が建てられ、入魂式があった
かさりのケンムンが、謝り方を説明している碑
奄美十景にも数えられている、奄美市笠利町の観光人気スポットの一つ、あやまる岬の入り口付近に、このほど「あやまるがえる像」が建てられ、13日に記念式典があった。設置を企画したあまみ商工会をはじめ、名瀬ライオンズクラブ、笠利ライオンズクラブなど協力団体の会員ら12人が出席。あやまるかえるは、岬の名称とかけ、遊び心を持たせた像で関係者は「ぜひ来てもらい、『謝って』帰ってもらえたら」と新たな観光スポットの定着に期待を寄せている。
同岬は、一帯の地形が綾に織られた手毬に似ていることが地名の由来とされるが、付近にカエルが多く生息していることや、「南国(奄美)独特な面白可笑しく楽しむ文化でも、観光客をもてなしたい」(関係者)と10年ほど前から温められてきた構想だったという。
今回、名瀬ライオンズクラブの設立50周年、笠利ライオンズクラブの同15周年も記念し、両団体の協力や、同かえる像を所有していた会社から譲り受け実現した。
式典は、入魂式と題し、神事が行われ、出席者一同で像の建立を祝った。資金協力した名瀬ライオンズクラブの手島慎二会長は「各団体の協力もあって建てられた。あやまる岬のシンボルの一つとして多くの人に可愛がってほしい」と期待。あまみ商工会の奥篤次会長は「奄美の面白い文化を形にしたいと思っていた。誰でも一つくらい謝ることはあるのでは。ぜひ、観光の思い出の一つとして語草になるような像になれば」と話した。
また、今年度中に「やぎくい絶叫大会」と題した催事の開催を予定しており、謝りの言葉で叫んでその声量のほか、言葉の内容など数項目で採点し競う関連イベントを企画しているという。