和泊町交通安全町民会議

地域住民らが参加した和泊町交通安全町民会議

交通事故が増加傾向

 

今月21日から秋の運動スタート

 

 【沖永良部】2017年第2回和泊町交通安全町民会議(同会議主催)が14日、同町防災センター会議室であった。地域住民ら約40人が参加。「ルールとマナー 乗せて走ろう 秋の道」をスローガンに今月21日から10日間の日程で行われる「秋の交通安全運動」の取り組みについて協議した。

 沖永良部警察署から管内の交通事故状況について報告があり、13日現在で発生件数は30件(前年比15件増)、町別では和泊町11件、知名町11件、与論町8件。負傷者は30人(同15人増)となっている。沖永良部警察署の奥平三孝署長は「厳しい状況。死亡事故こそ起きていないが、発生件数と負傷者数ともに昨年の2倍以上となっており、いつ死亡事故が起きてもおかしくない。交通事故を無くすためにも運転手と歩行者が高い安全意識を持ってほしい」と呼び掛けた。

 協議では、秋の交通安全運動と下半期の交通安全対策の取り組みについて確認。重点事項に▽子どもと高齢者の安全な通行の確保と高齢運転者の交通事故防止▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止―など4項目を掲げたほか、「かごしま県民のための自転車の安全で適正な利用に関する条例」に基づいて10月1日から義務化される①中学生以下の子どもへのヘルメット着用②自転車利用者の損害賠償保険への加入―などの事項について町民へ周知を図るよう申し合わせた。

 実施事項として、21日午後4時から関係機関が集まり街頭キャンペーンを計画。下半期は、交通安全の日(毎月1日、10日、20日)の街頭指導やナイトスクールの開催などを予定している。

 最後に「秋の交通安全運動」に向けて、交通安全母の会の徳愛子会長が「町ぐるみで交通安全運動を展開し、安全で快適な地域社会の実現のために一層努力する」と宣言した。