物産販売や島唄で奄美PR

黒糖焼酎など奄美の特産品が並んだ「やんばるの産業まつり」(提供写真)

奄美群島広域「やんばる産業まつり」出展

奄美群島広域事務組合(管理者・朝山毅奄美市長)はこのほど、沖縄県名護市で開かれた第33回「やんばるの産業まつり」に出展参加した。沖縄県内の自治体や関係団体とともに、奄美で親しまれている発酵飲料「ミキ」や黒糖焼酎などの特産品を販売。また伝統芸能プログラムでは島唄を披露して、同市内外の入場者でにぎわう会場で世界自然遺産登録を目前に、奄美の魅力と観光をPRした。

沖縄本島北部の12市町村でつくる北部振興会(会長・伊集盛久東村長)の主催。奄美群島の自治体とつくる「奄美・やんばる広域圏交流推進協議会」の2017年度産業振興事業と位置づけ、同組合の参加は今回19回目を数える。

屋内会場の名護市民会館ホールでは、同島内の自治体や事業所、企業など50団体が農産物や特産加工品などを出展。同組合は出展ブースで17蔵の黒糖焼酎を並べ、ボトル、杯売り。ミキはほぼ完売し、鶏飯や軟骨の煮物など「島じゅーり(料理)」も来場者の関心を呼んだという。

また芸能ステージでは沖縄の歌謡、舞踊が目白押しする中、「奄美の島唄」として龍郷町の唄者・岩元梨恵さん(26)が朝花節、糸繰り節など4曲を披露。大島紬を着て歌う岩元さんに来場者は魅了され、最後は六調で盛り上げた。

同組合担当者は、来年夏を目指す世界自然遺産登録を前に、あらためて奄美と沖縄の関係性を強調。物産イベントによる交流事業の継続を示唆している。

伊集会長は地域の産業振興を掲げ、奄美との相互交流に意欲を示した。