農業青年クラブ員らの指導でバレイショを植えた園児たち=2日、徳之島町
食農一貫を体験
徳之島町 園児と農業青年
【徳之島】徳之島町亀徳にある亀徳保育園(名城ケイ子園長)の園児たちは2日午前、町農業青年クラブ(4Hクラブ、太勇也会長)員のアドバイスで、島の主要園芸品目のバレイショの植え付け作業を体験。来年2月の収穫作業、試食会まで〝食農一貫体験〟する。
町の食育事業「教育ファーム(農業体験)」の一環。体験農園(約3㌃)は保育園の保護者会が協力。年中・年長組(5~7歳)を対象に今年で2年目の取り組み。ちびっ子らは4Hクラブ員とともに、種いもの準備の段階から体験を始めたという。
種いもの植え付け作業は午前9時すぎから約30分間、園児25人と4Hクラブ員8人、園や町職員らが参加してあった。園児らはクラブ員たちが事前に施肥してうね間に並べた種いものに、手袋を着けての手作業で、鮮やかな赤土の耕土を競うようにかぶせていった。
園児たちは培土などの今後の管理作業も見学して、来年2月中旬ごろの収穫作業も体験し、保育園で調理してもらい試食する予定。年長の井藤おとあ君(7)は「ポテトフライが好き」と目を輝かせた。
4Hクラブの太会長(27)=同町花徳=は「私たちの保育園、小学校時代は農業体験が多かったが、最近は少なくなった気がする。生産から収穫、調理、食するまで、子どもたちにとって良い体験になれば」と話した。