徳之島闘牛太鼓・結成35年祭

満員の会場一体で楽しませた「徳之島闘牛太鼓・結成35年祭」=19日夜、徳之島町文化会館

徳之島闘牛太鼓2
名物の闘牛パフォーマンスも交え沸かせた

沖縄エイサーと融合

 

地域盛り上げ35年

 

鼓動と演舞で楽しませる

 

 【徳之島】徳之島の闘牛文化と沖縄エイサー文化などを融合させた創作演舞などを展開する徳之島闘牛太鼓(眞形綾子代表、登録団員約200人)の「結成35年祭」コンサートが19日夜、徳之島町文化会館であった。結成世代の50代から新世代の児童生徒、幼児まで活動団員64人とスペシャルゲストが出演。躍動感に富んだ鼓動と会場一体型の演舞で観客を楽しませた。

 徳之島闘牛太鼓は元徳之島町企画課長の故・東文一さん(同町亀津)が1983(昭和58)年4月、「徳之島をもっと活気のある島に」と当時の青年団員たちと和太鼓集団「闘牛太鼓愛好会」を結成したのが始まり。92年から「徳之島闘牛太鼓・十六夜=いざよい=エイサー」としてエイサーを中心に据え、オリジナル演舞なども手がけている。

 島内の主だったイベント出演で地域を盛り上げる一方、96年アトランタ五輪にも「喜納昌吉&チャンプルーズのエイサー隊」の一員で出演。02年6月には県観光連盟の優秀団体表彰も受けた。徳之島高校生ら「藏越エイサー隊」や町公民館講座生の指導にも協力。徳之島町陸上競技場管理棟を練習拠点に、現活動団員数は一般36人、ジュニア28人。結成以来の団員数は島内外合わせ約200人にのぼる。

 節目の結成35年祭は満員(約650人)の観客を迎え、豊年踊りを意味する沖縄エイサーの定番「ミルクムナリ」の豪快な演舞で開演。島口漫談でおなじみの同団員・東三彦さんの爆笑トークの司会で進行。和太鼓「手舞い」や「ワイド節」には名物の闘牛の張り子も登場して沸かせた。石垣島在住のシンガーソングライター・ミヤギマモルさんのゲストステージも交えた2部構成で会場を満喫させた。

 眞形代表(銀行員)は「35年の長きにわたり活動できたのは、地域の皆さんや町教委、子どもたちを送迎協力しているご家族の支えのおかげ。今後も地域貢献、青少年育成に取り組みたい」と意欲を示した。