天皇・皇后両陛下の訪問について話す、山元宗与論町長
ユーモアたっぷりに、与論方言でのラジオ体操に興じる出席者
力強くも華やかな、ゆんぬエイサー集団によるエイサー演舞
【東京】「第95期(2017年度)東京与論会総会・敬老懇親会」が19日、千代田区一ツ橋の日本教育会館で会員、来賓、会友合わせて約180人の参加者を集めて開催された。総会のほか、ミニ講話、敬老懇親会、余興など盛りだくさんの内容。盛会にみな満足そうに笑顔を見せていた。
郷土遙拝などに続いてあいさつに立った、竹内英健会長は「東京与論会会長を(役員改選により)退任させていただく。会の末永い発展を祈念するとともに、皆様の長年にわたるご支援、ご協力に感謝したい」と4期8年務めてきた会長職を全うしたことを発表。満足げにお礼の言葉を述べた。
なお新会長には山下清男美さんが就任、前田文男幹事長は再任された。来賓として山元宗与論町長が登壇。「畜産や観光業などの産業にいい兆しが出始めている」と町勢報告がなされたほか、先頃天皇・皇后両陛下が与論島を訪問された際に同行したことに触れ「両陛下に与論十五夜踊りをご覧いただくなど、島を挙げてこの上ない歓迎をさせていただき、与論島を全国に宣伝できた」と感慨深げに語った。
また、「陛下がとても元気なのに驚いた。バスの中で立ち上がられ町民にあいさつされるので、侍従の方が『どうかお座りください』と慌てていた」などとエピソードを語ると、参加者は熱心に聞き入っていた。ほかに与論島と交流のある、東十条小学校の福田猛校長らが来賓のあいさつを行った。
続いて、年金評論家・柴田友都=ゆういち=さんが「年金発掘」を演題にミニ講話。敬老懇親会では、入来武久さんらが「与論献捧=けんぽう=」を披露した。余興は、舞弦鼓(ゆんぬエイサー集団)による、エイサー演舞でスタートした。
寿里さんと東京与論会女性部が「与論島慕情」など歌と踊りで舞台を飾れば、東京与論会青年部は「与論高校応援合戦」を再現。ほか、新極真会を代表する格闘家・入来建武さんの戦績報告なども。おはら節、渋谷音頭で一体となった会場は、与論音頭~カチャーシーでフィナーレとなった
トカラはひとつと語る、関西トカラふるさと会・平田光則会長(左)。右端は、トカラ列島に縁があるという、関東徳之島町会の重久正光さん
故郷の言葉を交わしビンゴ大会などで盛り上がる、関東トカラ会
一方、同じフロアでは、ほぼ同じ時刻で「2017年度関東トカラ会(愛甲茂会長)」が開催された。奄美とも縁の深い地域だけに、与論会と同会を行き来する人もちらほら。集まったのは約60人。活動報告などの第1部に続いて、ビンゴ、カラオケ大会、踊りなどを堪能していた。
平田光則関西トカラ会会長によれば、08年に〝トカラはひとつ、思いはひとつ〟のスローガンのもと、鹿児島にトカラ会が立ち上がり「翌年11月に関東、関西にトカラ会の支部が発足し、現在3支部で約500人の規模」だという。
隣の会場から飛び入りしてきた、甘味けんじさんの坊主漫談を楽しむ参加者たちを見ながら、愛甲会長も「奄美の各会のように回を重ね、この会が故郷の ために役に立てればいいですね」と、思いを語っていた。