大川地区「ふるさと探検隊」

奄美市名瀬大川地区で「ふるさと探検隊」活動が行われ、集落内の良いところと直したいところを点検し、マップを作成した

地域歩き課題洗い出し将来像考える

 

点検マップを作成

 

 住民みずからが主体的に地域の将来像を考えていくことなどを目的にした「ふるさと探検隊大川地区」(県主催)が3日、奄美市の4集落であった。午前は同市名瀬朝戸、同伊津部勝で行われ、子どもから大人まで、約40人の両集落住民が参加。それぞれ地域を歩きながら、自然景観や史跡など地元の魅力を再確認するとともに、より安心・安全で住みよい生活環境を守っていくための課題などを探った。最後に、点検マップを作成した。

 同探検活動では、ふるさとを守り育てていくことを目指し、いつも見慣れた風景や農地など、集落内を歩いて点検し「良いところ」や「直したいところ」を確認して、意見を出し合い、その地域の将来像(夢)を考える。

 両集落民のほか、市、県水土里ネット鹿児島の関係者らも参加。地域ごとに決められたコースを、約1時間弱かけ、河川周辺や農地などを一緒に見て回った。

 公民館に集まり、意見を出し合いながら「良いところ」、「直したいところ」の項目を2色で分け、各箇所にシールを貼るなどして点検マップを作成。「滝がきれい」、「城(ぐすく)がある」などのほか、「荒地がたくさん」「遊び場(公園)がない」「畑かんの漏水が多い」など課題が挙げられた。

 今回出た意見を集約し、来年1月以降に第2回目を開催し、改善策の検討、保全活動計画の作成などを行う予定。伊津部勝の福本うた子町内会長(64)は「一緒に周り、良いところ・悪いところを洗い出せて良かった。20年30年先にも良いところが残せるよう、集落づくりを継続していくことが大切だと思う」などと話した。