沖縄県立芸大生が歌と踊り披露

沖縄県立芸大琉球芸能専攻出身のメンバーが観客を魅了した=知名町=


出演した知名町出身の窪田めぐみさん(左)と前田博美さん(右)

琉球芸能ふるさと公演in沖永良部島
知名町出身の窪田さん、前田さん出演

 【沖永良部】「琉球芸能ふるさと公演in沖永良部島~沖縄県立芸大生による感動を今ここに~」(おきのえらぶ文化のまちづくり実行委員会主催)が11日、知名町あしびの郷・ちなであった。同町出身の窪田めぐみさん(24)と前田博美さん(28)を含む、沖縄県立芸術大学琉球芸能専攻出身の14人が出演。琉球古典音楽や舞踊など11演目を披露した。

 今回、同大学大学院2年次に在籍する窪田さんが「芸大生の演舞を島の人に見てもらいたい」と企画。知名町生涯学習課が協力した。

 公演は「かぎやで風」で幕開け。紅型衣装で優美な踊りが特徴の「かせかけ」や、琉球舞踊4題を組み合わせた創作舞踊「遊び美童」などを地謡に乗せて踊った。

 窪田さんと前田さんは、三線や胡弓を担当。古典音楽独唱では、窪田さんが「仲風節」を、前田さんが「本調子 述懐節」を歌い上げた。

 また、器楽合奏「花のえらぶ島」では、三線のほかに筝や笛、太鼓が奏でる軽快なテンポに観客も手拍子で応えていた。

 窪田さんは「大学と大学院で学んできた6年間の集大成を、仲間と一緒に発表できて良かった。開催に向けて演目を考えたり、メンバーを集めたりなど大変なこともあったが、支えてくれた家族や役場職員に感謝したい」。

 前田さんは「後輩が中心となり頑張ってくれた。私は付いて来ただけ。多くの島民が見に来てくれてうれしい」と語った。