知名町・産業クラスター拠点施設完成

テープカットとともに施設名の「エラブココ」(右上)がお披露目された=知名町=

「人が集まり、語る場に」
「エラブココ」保育所をリノベーション

 【沖永良部】知名町に整備された産業クラスター拠点施設「エラブココ」の完成記念式典が11日、同施設であった。和泊、知名両町の関係者ら約50人が参加。知名町の今井力夫町長は「人が集まれば元気が出る。語れば、さらに勇気が出る。この施設が、住民や観光客、島外在住の出身者との交流の場になって欲しい」と語った。

 新施設は、知名町の旧下平川保育所をリノベーションしたもので、観光案内所兼コワーキングスペース、シェアオフィス、屋外テラス、レクチャールームなどを整備した。2016年度地方創生拠点整備交付金(総事業費6520万円)を活用。昨年11月に工事着工、今年3月完成した。 

 おきのえらぶ島観光協会が指定管理者として運営管理を行う。これまで和泊町にあった同協会事務所は新施設に移転、4月3日から観光案内業務を開始している。

 式典では、今井町長、和泊町の前田修一副町長、知名町と地方創生にかかわる連携協定を結んでいるリコージャパン(株)の松坂善明氏、(株)南日本情報処理センターの松窪寛氏ら6人がテープカット。同時に、施設名「エラブココ」も除幕された。

 同町企画振興課によると、施設名を公募したところ、全国から146件の作品が集まったという。その中から茨城県在住の男性の作品が選ばれた。

 参加者は、施設内を見て回りながら、島の特産品を買い求めたり、屋外テラスから一望できる風景を眺めたりして楽しんだ。

 おきのえらぶ島観光協会の前登志朗会長は「島の中心に素晴らしい施設が完成した。多くの人に活用してもらい、ここを拠点に島をPRしていきたい」と話した。