奄美産活協 総会

雇用創出の実績を踏まえ、各種メニューを継続推進とした

雇用創出実績30人
就職面接会、人気セミナーの開催増

 奄美市や観光、産業分野の事業所でつくる奄美産業活性化協議会(会長・朝山毅市長)は24日、同市名瀬のAiAiひろばで2018年度総会を開いた。17年度事業による雇用創出効果の報告があり、各種セミナーや講習、就職面接会などの利用数は114社100人。雇用創出数は30人で、それぞれ目標超えを達成。18年度は効果の高かったメニューの実施回数を増やし、雇用創出につなげていく考え。

 同協議会は昨年度、厚生労働省の「実践型地域雇用創造事業」採択を受け、世界自然遺産登録を見据えた「観光客受け入れ体制支援による雇用創出プロジェクト」(19年度まで3カ年)をスタート。期間内の雇用創出総数89人を設定し、雇用創出や対応力の強化につながる施策メニューを展開している。

 17年度はネットショップ販売セミナーやドローン操作講習、就職面接会など9事業を実施。利用数は49社57人、それに対する雇用創出数25人を設定したが、総会の事業報告(3月末集計)によると、利用数、雇用創出数ともに高い実績を計上した。

 18年度は、昨年度盛況だった「仕事力アップITスキルセミナー」(定員15人)と合同企業面接会の回数を年1回から2回に増加。またドローン講習など他のメニューも定員に対して応募数が上回ったとして、継続開催する予定という。

 総会では、市行政や事業所の担当者が出席。17年度事業・収支報告や18年度事業計画、予算など5議案を承認した。昨年度から進めている「奄美版おもてなし(接遇・英会話)人材育成プログラム」構築事業で、今年度は英会話動画の製作にも着手。外国人観光客の接遇を重視し、案内ツールとしての活用を目指す。

 朝山会長は人手不足などの社会情勢を踏まえ、「各種施策の展開で安定した雇用を生み出し、地域の産業、経済環境の構築につなげたい」と述べた。