書道を通して日本の文化にふれつつ、奄美高校の生徒らと交流したナカドゥチェス市の中学生たち
書道など通し交流
「伝えること優先したい」
奄美市の姉妹都市・米国テキサス州ナカドゥチェス市の中学生8人が、24日から奄美大島を訪れており、同市内の小中高校を訪問している。30日には同市名瀬の県立奄美高校(堀之内尚郎校長・512人)を訪れ、学生間の国際交流を行った。
同訪問は奄美市国際交流派遣事業の一環。生徒らの英語への意欲・関心を高めるために25年前から毎年、ナカドゥチェス市の中学生が奄美大島の学校を訪れている。今回は滞在期間中に計11校を訪問予定という。
この日は同校の生徒会役員ら8人が海外からはるばるやってきた客人を案内。英語で学科や年間行事を説明。校内を見学した後には書道の授業で、筆で文字を書く体験を提供したり、英語の授業を共同で行うなどして交流。商業科がプロデュースしたグァバアイスを食べてもらうなどの奄美高校ならではのもてなしも行った。
書道の授業内で、ナカドゥチェス市の中学生らは初めて持つ筆に苦戦。線や円を書く練習から始め、「三」、「川」など簡単な漢字を書いた。最後には両生徒らが「愛」の文字を書き、互いにプレゼントした。
ナカドゥチェス市のジャレン・ウィリアムス君(14)は「書道は初めてで難しかったが楽しかった。アメリカでもまたやってみたい」と笑顔。一方、奄美高校家政科3年の森永奈瑞凪さん(17)は「道案内程度しか英語で話す機会はないが、学校で学ぶものとは発音などが全く違う。単語をつなげて話すのが精いっぱいだった。今後は正しく話すことより、伝えることを優先したい」と英語での会話の難しさを語った。