甲子園を目指して

後輩の徳之島高野球部を遠征支援カンパで励ました同部OB会の椛山会長ら(左側)

OB会が県大会遠征費カンパ
徳之島高野球部支援、励ます

 【徳之島】来月7日に開幕する第100回全国高校野球選手権鹿児島大会に向け28日、徳之島高校野球部OB会(椛山幸栄会長、215人)が母校を訪問。後輩の野球部(太良優伸主将・部員34人)に対し「野球部の頑張りで島に活気を」と今年も遠征支援金をカンパして励ました。

 同野球部OB会は、母校が離島のハンディを乗り越えて2005年秋の九州大会で準優勝し、06年の第78回センバツの21世紀枠候補になったのを機に同年1月に結成。以来、全国のOB会員が寄せた会費から10万円ずつをカンパして励まし続け、今年で13年目。

 OB会の役員ら3人が母校を訪ねて直接手渡した。椛山会長(63)らは「野球部の頑張りが島の活気になり、1試合を勝つごとに島が盛り上がっていく。上位を目指して精一杯頑張って欲しい」などとエールを送った。

 野球部の先輩らの支えと励ましに、太良主将(3年生)=捕手=は「3年生として最後の試合でもあり、第100回記念大会に徳之島の名を刻めたらと思う。甲子園に行くことで島を盛り上げ、活性化につながったらいい」。吉田公一監督(43)も「きん差で勢いづいて上がれる対戦組み合わせだと思う。この夏の大会に、彼らが秘めたものを出しつくすことが楽しみ」と、それぞれ力強く抱負を語った。

 徳高の初戦は2回戦の鶴翔高(12日午前11時50分~鴨池市民球場)となっている。