10月に開催されるアンプティサッカー・ワールドカップメキシコ大会に向けた日本代表メンバーに入った東(中央)=提供写真=
先天的に上肢・下肢に欠損があったり、病気や事故などで失った選手らが松葉づえを使ってプレーする「アンプティサッカー」。今年10月に開幕するワールドカップ・メキシコ大会に出場する日本代表メンバーが7日に発表され、奄美市笠利町の東幸弘(36)がGK登録で選出された。14日から宮崎県で代表合宿も予定され、東は「レギュラー定着に向けて、しっかりアピールしたい」と意欲を語った。
東は昨年のポーランド遠征時の選出に続いての代表入り。2015年に競技を本格的に始めてから、最大の目標にしてきた「ワールドカップ出場」が見えてきた。
6月、代表選考会が神奈川県であり、参加後に自身が所属するチーム、FC九州バイラオールの代表者から代表入りを聞かされたという。「うれしいと同時に、やってやるぞという気持ちが沸いた」。
昨年6月にポーランドで開かれ、欧州5カ国を含めた国際大会に日本選抜も出場。GK登録選手は2人だったが、もう1人の選手が期間中に負傷したことで、東は全試合に出場し3位入賞に貢献した。
今回選ばれた代表選手は全15人。東が登録されたGK(ゴールキーパー)には計3人が選ばれている。「ポーランド遠征の時は、ケガができない状態でプレーが慎重になってしまった部分もあった。今回は3人いるし、思い切って行ける」。
日本代表合宿が14日から宮崎市で行われる。東は「レギュラー定着は目標にしたい。気持ちを出して合宿に臨みたい」と力を込めた。「2018アンプティサッカーワールドカップ・メキシコ大会」は10月から11月にかけ、同国ハリスコ州グアダラハラ市で開催される。