「おいしい給食ありがとう」

福島さんを囲んで記念撮影


奄美産の食材を生かして作られた給食

名瀬知根小 給食技師に感謝伝える
給食センター化で自校方式終了

 奄美市名瀬の知根小学校(松元浩幸校長、児童11人)は19日、同校集会室で「おいしい給食ありがとうの会」を開いた。児童らは1学期で終了となる自校方式の給食を、これまで作り続けてきた給食技師に感謝の気持ちを伝え美味しく味わった。2学期からは市が整備した給食センターから、各学校分の給食が配送される。

 同校は給食センター化に伴い1学期で自校方式の給食が終わることから、お世話になった給食技師の福島由加理さんに感謝する「おいしい給食ありがとうの会」を実施。福島さんは同校に5年4カ月勤めて、2018年度は給食室で児童と教職員合わせて20人分の給食を作ってきていた。

 松元校長は、福島さんがこれまで給食を作り続けてきたことに感謝。「みんなの成長を給食で支えてもらった。おいしい給食をありがとうと感謝して、存分に味わって食べてほしい」とあいさつした。

 続いて児童たちが手書きした感謝のメッセージを、低学年から順番で読み上げ福島さんに手渡し。「おいしい給食をありがとうございました」「センターの給食も残さず食べる」などの言葉がかけられた。

 児童代表から福島さんに、給食時の様子の写真が入ったDVDが贈呈された。福島さんは少し涙ぐみながら、「泣かないつもりだったが、みんなの顔を見ると(我慢できなかった)。2学期からは給食センターで働くので、みんなの給食をそこで作っていく。みんなの『ごちそうさま』や『おいしかったです』などの言葉が励みだった。またみんなの元気な姿が見たい」と話した。

 記念撮影をして、奄美産の食材が用いられたこの日の献立「ナベラ(へちま)の味噌汁」「シビのゴマソース」などを全員参加で実食した。デザートとして福島さんが手づくりしたパッションゼリーも振る舞われた。自校方式の最後の給食となる20日のメニューは、児童に大人気の鶏飯を予定しているという。