宮崎県三股町の児童30人来島

染めた布を干す子ども達=知名町、沖永良部芭蕉布会館=

島の夏を満喫
芭蕉布会館で染め体験

 【沖永良部】宮崎県三股町国内派遣事業団のメンバー30人が3日、知名町下城の沖永良部芭蕉布会館を訪れ、ハンカチの芭蕉染めを体験した。

 三股町では、夏休みを利用して異なる地域の自然文化に触れてもらおうと、小学6年生を対象に沖永良部での研修を行っている。今年で21回目。

 2日に来島したメンバーは、島の観光名所を回ったほか、和泊町歴史民俗資料館で島の生活・文化などを学んだ。
 この日は、同会館の長谷川千代子代表やスタッフが講師となり、会館で栽培している糸芭蕉の葉から抽出した液で布を染色した。子ども達は、黄緑に染め上がった布を広げ「きれいな色」と喜んだ。

 メンバーの池畑百華さんは「上手く染めることができた。島の自然はきれいだし、人は親切」と笑顔。鈴東佑太さんは「フーチャ(潮吹き洞窟)の波がすごかった。島のユリ栽培についても勉強したよ」と話した。

 6日まで滞在した子ども達は、和泊町夏祭り(4、5日開催)にも参加。市中パレードで三股町の伝統芸能「やっこ踊り」を披露したり、舟こぎ競争にも参加したりして沖永良部の夏を満喫した。