奄美の自然、学生が探る

委嘱状が交付され、40日間の「奄美実習」をスタートさせた大正大地域創生学部8人の学生たち(後列)

大正大地域創生学部
40日間の奄美実習スタート

 大正大学地域創生学部(東京都豊島区)は19日から奄美入りし、学生が奄美の自然をテーマに魅力あるPR方法などを探る「奄美実習」をスタートさせた。20日は、奄美市主催の「実習生受入式」が同市長室で行われ、東美佐夫副市長が学生8人の一人一人に委嘱状を交付。学生代表の同学部1年・長塚灯さんは「奄美は自然や文化など独特のものも多いが、自分たちの感性を生かし、地域のPRに貢献できるよう頑張りたい」と関係者を前に力強く抱負を語った。

 実習は、同大学地域研究所が主催する広域の地域自治体連携事業「くろしおコンソーシアム」加盟の自治体に学生が滞在し、フィールドワークなどを通して地域活性化や地方創生などを探るもので、全国14チームに分かれて実施。今年2年目で、今回は「奄美の自然環境と世界遺産」をテーマに、聞き取り調査や現地調査、地元講師や地域住民との交流も図りながら課題を抽出し、奄美の効果的な魅力発信を目指し取り組んで行く。

 この日、東副市長は「留学おめでとう」と来島を歓迎し、学生一人一人に委嘱状を授与。続けて「奄美市は現在、〝しあわせの島〟を目指している。経済の規模感、生活の距離感、幸せの満足感、この三つを念頭に、地域に学びながら、資源の新たな掘り下げに期待したい」とエールを送った。

 委嘱状を受け取った学生は「自分たちでも楽しみながら、少しでも多くの人が奄美に魅力を感じてもらえるよう、成果につなげたい」と抱負。10月29日までの40日間の日程で、今後は調査内容を資源マップやポスターにまとめて、29日の最終日にその成果を報告する予定になっている。