まちゼミ、折り返し

まちゼミ、折り返し

来客にランチメニューを配膳する受講生の児童(ママざにあ店内)

本格的な仕事体験 飲食店でランチ配膳

 今月1日からスタートした、奄美市名瀬の中心商店街の店主から専門知識やプロのコツを無料で学べる、「名瀬まち商店街 まちゼミin奄美大島」(同市通り会連合会主催)。9月末までの実施期間の折り返しに入った。参加者からは「その分野のプロから教わることができて楽しい」「店内講座に気軽感があり、複数受講した」―などの声が相次ぎ、好評を博している。

 商店街の集客を増やそうと15店舗21プログラムの少人数制ミニ講座を開催。まちゼミ実行委員会によると、常連客を中心に、「食」「ものづくり」に関連した講座の問い合わせが多いという。

 奄美では珍しい、子どもが本格的な仕事を体験できる「奄美版キッザニア」を開講したのは、同市名瀬港町の親子カフェ「ママざにあ」(恵夕喜子代表)。飲食店の業務体験に話題が集まり、22日は小学2~5年生の児童4人が参加した。

 スタッフは子どもたちに、▽材料費など予算を元にメニューをつくる▽お客様が支払うお金が従業員の給料になる―などと仕事について説明。ランチづくりとして、児童は仕込み(材料出し、調理)から接客、配膳、代金受け取り、街頭呼び込み(チラシ配り)―まで一連の業務を体験した。

 包丁を手に野菜を切り、ランチメニューのヘルシーカレーのルーを鍋でかき混ぜ、実際のカウンター業務をこなした児童。来客には 「いらっしゃいませ」「どのメニューになさいますか」と元気よく応対。注文を取り、カレーとミニサラダをトレーに乗せて運んだ。

 恵代表は「仕事をして対価を得ることを理解してもらえたら」と講座の趣旨を述べた。

 小学5年生の才原苺衣香=まいか=さんは「鍋のルーをたくさんかき混ぜたので腕が疲れた」と作業を振り返り、「たくさんの仕事があって、開店できていることがわかった」と話した

 各講座は現在募集中。問い合わせは電話090―7390―3411(実行委員会)まで。