奄美3世・萩原さん演奏会

奄美3世・萩原さん演奏会

「演奏会・愛加那」を告知するチラシ。輝く笑顔で写っているのが、萩原かおりさん

ソプラノ歌手とチェロ奏者の共演
11日・昭和音楽大学で

 【東京】奄美3世で奄美観光大使、昭和音楽大学教授でもある萩原かおりさんが11日、「演奏会・愛加那」を昭和音楽大学の南校舎5階のユリホールで開催する。萩原さんは、「奄美市、東京奄美会、東京龍郷会などのご後援をいただき、心を込めた演奏会にするべく頑張っています」と意欲を燃やしている。

 「西郷どんと愛加那・その後裔が奏でる愛の物語と維新時代の欧州音楽」とサブタイトルのあるコンサート。二人が生きた維新時代の欧州音楽と、愛加那の人生を歌と語りでつづった「歌物語・愛加那」をその作者であり「愛加那」の血を引くソプラノ歌手の萩原さんと、西郷家第5世代、従道の玄孫であるチェロ奏者・大藤桂子さんを中心としたアンサンブルで届けられる。

 日本の歴史と照らし合わせることで、「欧州音楽をぐんと身近に感じることができる」という企画。今年9月9日、二人が暮らした奄美大島・龍郷町で「2018年度明治維新150周年かごしま文化力向上提案事業」として公演を行い、地元の人たちから絶賛を浴びている。

 1部はクラシックコンサートスタイルで、2部は1人ミュージカルともいえる「歌物語」の構成。萩原さんは「西郷隆盛と愛加那の血を受け継ぐ私たちが、演奏会をすることに意義があるのです。ユリホールの特性を生かした音響と照明なども楽しんでほしい」と本番に向けて語っている。

 同ホールへは、小田急線新百合丘駅南口から徒歩約5分。日時は11日(火曜日)午後6時半開場、同7時開演。料金は、一般3千円、学生2千円(全自由席)。