【東京】奄美出身の城 南海さんにとって2018年は、通常のツアー活動、ラジオパーソナリティー、音楽番組への出演などを精力的にこなす一方、NHK大河ドラマ「西郷どん」の紀行テーマや劇中歌の作詞を手がけ、歌唱するなど、飛躍の年となったようだ。冬の全国ツアー「ウタアシビ2018冬」の開催のさなかインタビュー。今年を振り返るとともに、10周年を記念したふるさとコンサートについて語ってもらった。
「一番大きな作品でしたね」
感慨深くそう笑顔で語るのは、やはり大河ドラマでの曲。
「あらためて故郷のことを調べ、シマ唄や自然豊かな奄美の良さを再認識させられました。大河ドラマは、皆さんが目標とするものですから、それに関われて光栄でしたし、何より地元の人たちが喜んでいると伝えられたのが、とてもうれしかった」
と笑顔を見せる。体調の面も良好だったようだ。
「そうですね。昨年は体を壊してご心配を掛けましたが、それを教訓になんとか充実した年となりましたね」
「ウタアシビ2018冬」が1日の岡山を皮切りに福岡、大阪、名古屋と続き、23日の東京で締めくくられる。
「今回もファンの方たちのリクエストを基に曲を選びましたし、新しいチャレンジに対しての期待感が伝わってきています」
チャレンジと表現するのは、3曲の新曲を城さん自身が作詞作曲したことだ。
「リアルな、素の城 南海を表現しようと、ツアーを回りながら9月ごろから手掛けました」
そのタイトルは「遠い約束」。タイトル曲のほか、「一輪の花」「心の唄」が収められている。果たしてどんな城 南海を聞けるのか。
「『遠い約束』は、西郷さんと愛加那のその後をイメージしました。『一輪の花』は、奄美から上京した時のエピソードを基に作りました。『心の唄』は、支えてくれるファンのみなさんに感謝の気持ちを込めた曲ですね。東京でのウタアシビを今年の集大成にして、さらに奄美では新しい城 南海としてスタートを切れるように一生懸命歌います。今まで以上にリアルな城 南海がステージに立っているはずですので、ぜひ会いに来てほしいですね」
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南海ちゃんからの「すてきなクリスマスプレゼント」が用意されている23日は、東京・人見記念講堂で午後4時半から。さらに来年1月27日の奄美文化センターでは新しい南海ちゃんに出会えそうだ。
(文=高田賢一、写真=屋宮秀美)