「世界自然遺産ふさわしい道路に」

歩道の植え込みに花の苗を植える生徒たち

緑化運動「一村道路プロジェクト」
朝日中生徒ら 県道沿いを除草、植栽

 奄美市立朝日中の生徒会役員の生徒ら約10人が12日、同中と朝日小前の県道沿いの歩道植え込み約50メートルにマリーゴールドと松葉ボタンの苗計400本を植えた。昨年度から生徒会が中心となって行っている学校周辺の美化緑化活動の一環で、今後も道路沿いの除草や植栽などを推進していく。

 同校によると、市街地と奄美空港を結ぶ県道は、交通量も多く、観光客とみられるレンタカーなどの往来も多いという。一方、歩道の植え込みは雑草に覆われ、景観を損ねていた。こうした状況を見かねた生徒たちが昨年5月、田中一村住居跡が校区内にあることなどから、「一村道路プロジェクト」と名付けた緑化運動を始めた。

 学校前の県道約500㍍を花でいっぱいにし、奄美大島を訪れた観光客らを出迎えようというもので、植栽には、生徒らが技術の授業で育てた花の苗を利用している。

 同日は、今年度の活動スタートを前に、生徒会役員の生徒らがボランティア参加。活動を呼び掛けた生徒会整備部副部長の3年、才原萌乃香さん(15)は「世界自然遺産登録を目指す島にふさわしい、美しい道路にしたい。みんなで花いっぱいににして、たくさんの人に、きれいになった道路を見てもらいたい」と話した。