無施錠自転車に注意喚起

無施錠自転車に注意喚起

無施錠など防犯チェックを記した札を、自転車に掛けて回る参加者たち

 

奄美署など盗難防止の啓発へ見回り

 

 奄美署などは18日、無施錠のまま置かれた自転車などを対象に防犯意識の向上を訴える「盗難防止活動」を奄美市名瀬の屋仁川交番管内で展開した。参加者らは、管内の繁華街や住宅地周辺を歩いて見回り。指導対象の自転車やバイクには注意喚起を記した札を掛けて回るなど、地域車両の盗難防止啓発に努めた。

 活動は、地域安全運動の一環。同署によると、今年4月末までに管内で起きた自転車盗は15件(前年同期比11件増)で、被害の多くは無施錠で放置された自転車だという。

 この日は、同署員に、県大島支庁職員や市職員、同市社交飲食業組合員など約70人が参加。同署生活安全刑事課・岩木亮警部補は「町がきれいでないと犯罪は増える。意識して(整理された)町を保ち、事故や盗難減少につなげたい」と話した。

 午前10時、参加者らは活動の説明を受けた後、五つのエリアで巡回を開始。無施錠や防犯登録のない自転車には用心を促す札を掛け、道路にはみ出たバイクは、持ち主に移動を促すなど、防犯意識の向上を呼び掛けた。

 巡回に参加した地域安全モニター・沖前川さんは「一番守りたいのはお年寄りや子ども。放置が増えれば事故にもつながる。(今後は)地域を巻き込み意識向上に取り組みたい」と話した。

 なお、この日の防犯指導対象車両は、自転車が108台、バイクが25台だった。