奄美空港ターミナルビル株主総会

18年度乗降客数や営業収益を報告した株主総会

乗降客数の伸び報告
直営・テナント売上げも増加

 奄美市笠利町の奄美空港ターミナルビル㈱(幸進也代表取締役)は20日、同市内の集宴会施設で2019年度定時株主総会を開いた。過去最高を更新した18年度乗降客数89万1285人など就航路線の好調さを報告。空港施設のリニューアル完了を踏まえ、引き続き就航路線の利用促進に取り組むことで一致した。

 同社の株主は3月末現在20人。奄美大島内の首長や関係事業所代表で占める。この日は代理人、委任状含め全株主が出席した。

 昨年度の乗客数動向をみると、台風による欠航など減少要因はあったものの鹿児島線のスカイマーク就航を受け、前年度比15・3%増を達成。路線別では、鹿児島(前年度比42・7%増)、徳之島(同21・8%増)、那覇(同13・4%増)―など。台風被害で関空が一時閉鎖した影響から、LCC大阪線は同97・7%にとどまったが、その他路線は前年度並みか、それ以上の好調さだった。

 会では18年度決算を承認。営業収益報告があり、乗降客数の伸びを背景に、ターミナルビル直営店およびテナントの売上総額は前年度比28・7%増加した。一方、リニューアル完了後の減価償却費や管理費が増したため前期比で減益となった。

 なお任期満了に伴う全取締役(10人)の選任があり、幸代表ほか8人を再任。日本エアコミューター代表取締役社長の加藤洋樹氏の後任に、同取締役の越智健一郎氏(52)就任を了承した。