高校生活、具体的に描く

希望の学科で講座を受ける中学生たち

奄高 中学生が一日体験入学

 奄美市名瀬の奄美高校(堀之内尚郎校長、419人)で30日、中学生一日体験入学があった。奄美群島内22の中学校から133人が参加し、家政科、情報処理科など希望する学科の講座を体験。担当教諭や先輩の話に耳を傾け部活や施設見学も行うなど、高校生活のイメージを具体的に描いた。

 体験入学は、進学を目指す中学生を対象に学校をより深く知る機会にしようと実施。機械電気科、商業科、情報処理科、家政科、衛生看護科の全5学科で開講した。

 開講式で宇都尚美教頭は「奄美高校は専門高校で、即戦力の力を身に付ける学校。学校の魅力を見つけていって」とあいさつ。山中麻梨萌生徒会長は「将来の目標に向かって勉強ができる高校。進路の参考に」とエールを送った。

 式後は希望の教室で、講座受講を開始。担当教諭から学科の特長など説明を受け、実習に取り組んだ。

 商業科では、「オリジナル名刺を作ろう」をテーマに、パソコンでオリジナル名刺を制作。衛生看護科では「赤ちゃんのお世話をしよう」と題し、人形で着せ替えなどを体験した。

 機械電気科では、専用の機械でネジを作り、実際にバーナーを使って鉄を切断するなど、参加した中学生たちは、実体験を交えることで確かな進路を見つめた。

 機械電気科などを体験した金久中3年男子は「社会人につながる授業と感じた。(将来)何がやりたいのか慎重に決めたい」と話した。