台湾のクルーズツアー

歓迎の観光ボードを立て、台湾人観光客を出迎えた(写真は名瀬港観光船バース)

名瀬港に寄港、約2千人観光客
観光客がスポットや市街地に繰り出す

 台湾を発着点とした中型クルーズ船「サンプリンセス」(約7万7千㌧)が2日、奄美市名瀬の名瀬港観光船バースに寄港した。台湾を出発して名瀬港で折り返す奄美・沖縄ツアー。昨年に続いて今年も計画され、今回はその第1回目。観光客は島内観光や名瀬市街地内へのシャトルバスに乗り込んで、買い物や散策を楽しんだ。

 ツアー客約2千人はほぼ台湾人。夏休みを利用しての家族旅行がほとんどで、滞在時はオプショナルツアーによる島内北部観光、スーパーなどでの買い物が中心。タクシーを予約し、観光スポットを巡る様子も見られた。

 同市紬観光課によると、この日は英語と中国語の通訳ボランティアを配置し、ガイド案内を実施。ある通訳担当者は「スポットへの移動にバス利用を希望するが、帰り時間を考えて判断するよう説明している」と話し、終日対応に追われていた。

 台北の陳明恵さん(女性43歳)は「初来島だが、海がきれいだと感じた。日本製の商品をたくさん買いたい」と家族とともにタクシーに乗り込んだ。

 クルーズ船は同日午後4時ごろ、名瀬を出発。次の寄港地に向かった。

 同市クルーズ情報をみると、台湾クルーズ船は9月13日まで、毎週金曜日に名瀬港に寄港(8月16日除く)。

 昨年は計8回寄港し、乗船客数は延べ1万7200人、船員を合わせると約2万4千人が訪れ、経済効果は約4億6400万円(同課試算)としている。