夏の夢探しin首都圏~徳之島町・中高生の初インターンシップを追う~ ②

遊び心いっぱいの藤田晋社長控室には来客用ゲームも設置


「AbemaTV」のキャラクターAbemaくんと一緒に

ネットでテレビ見られる時代 「AbemaTV」見学

 【東京】徳之島町教育委員会が主催する中高生のインターンシップ教育事業の初日。参加者はAbema Towersで合流して、初日の研修が㈱サイバーエージェントで始まった。

 サイバーエージェントグループが運営するスマートフォンで見られるインターネットテレビ「AbemaTV」の公開スタジオ内やテレビ朝日局アナウンサー・弘中綾香さんの控室、楽屋を見学。実際にアプリ開発を手掛けるAbemaTV開発本部Androidエンジニアの志甫侑紀さんが生徒たちをナビゲートした。

 「インターネットでテレビが見られる時代。自分が開発したアプリに対して直接感想がくる。そのスピード感の中に参加できるのはおもしろい。ただ、自分の作ったものが影響を与えるので、プレッシャーもある」と志甫さんは説明。また、チャットだけで仕事すると勘違いが多いので必ず打ち合わせするようにしていると話した。

 生徒たちからの「入社するために勉強することは?」「採用基準は?」の質問に、大学の情報工学科や専門学校でパソコンの言語であるプログラミングの勉強をすることや、その際に同社にバイトやインターンシップで仕事をした後に、入社希望も可能と説明。

 社内はラフな服装で仕事をする若者にあふれ、広いオフィスフロアでは一人一台以上のパソコン相手に入力する作業の様子を見学。またアプリのイラスト制作の部屋では、ほの暗い灯かりの中、これもまた、紙のないパソコン入力での作業風景を見させてもらう。

 サイバーエージェントの藤田晋社長の来客用控室にはゲームも。中高生たちはクレーンゲームや卓上ゲームにも挑戦。中高生たちは最初の職場見学・体験に圧倒されっぱなしだった。また「AbemaTV」のトートバッグや取材ノートなどの土産品までもらい、とても恐縮したという。

同グループの㈱CA Tech Kidsでは、子ども向けのプログラミング教育事業も展開。同社の沖縄支社が徳之島町へ講師向け研修や教材提供等を担当していることを、東京支社の齋藤千秋事業部長が紹介。「私たちもぜひ、徳之島に行ってみたいです」と語っていた。

 午後4時に見学終了。この後は、芸能人並みの分刻みの移動。宿泊先の国立オリンピック記念青少年総合センターへ。中学生は新宿の科学的教育グループSEGで午後5時15分から3時間にわたって英語の指導を受け、個別の読書指導でより長くて難しい本に挑戦した。

 また外国人講師によるオールイングリッシュで英語の語彙や会話、書き取りにも挑んだ。高校生は代々木ゼミナール新宿校で午後5時半から同8時まで2年生が数学のベクトル問題を、1年生が英語の長文読解などを学習した。この学習は5日間通して行われた。

 この日、みんなの就寝タイムは、もちろん遅かったようだ。