タラソの経営改善へ「地域おこし企業人」活用

協定を結んだ(右から)セントラルスポーツの後藤聖治社長と久保木眞由美さん、和泊町の伊地知実利町長=和泊町役場=

和泊町、協定締結
セントラルスポーツ(東京)から久保木さん派遣

 【沖永良部】和泊町は2日、「地域おこし企業人交流プログラム」による職員派遣に関する協定をセントラルスポーツ(株)(本社・東京)と締結した。同社は、「まちの健康プランナー」として久保木眞由美さん(60)を和泊町に派遣し、海洋療養施設「タラソおきのえらぶ」の経営改善に取り組む。

 和泊町は、今年3月、タラソおきのえらぶを管理運営する(株)えらぶ海洋企画の経営健全化方針を策定し、大都市圏にある企業が地方に社員を派遣する国の事業「地域おこし企業人」の活用を決定した。

 同社は、1969年創業で今年50周年を迎える。フィットネスや水泳、体操などのスポーツクラブを日本全国で展開しているほか、社会体育指導員の養成・派遣などの事業を行っている。

 調印式では、伊地知実利町長と同社の後藤聖治社長が協定書を交わした後、町に派遣される久保木さんが紹介された。

 伊地知町長は「町と関係団体が一体となり、久保木さんの力を十分に発揮できる環境を整えたい」と激励。後藤社長は「町の健康促進に対する熱い思いが、今回のプログラムへの参加を決断する要因となった。これまで様々な施設を運営して培った知識や経験を、沖永良部島の住民の健康づくりに役立てたい」と述べた。

 久保木さんは「入社してからは水泳を指導し、2年半前から高齢者指導を担当している。プレッシャーもあるが、セントラルスポーツの社員として町全体を活性化できるよう頑張りたい」と意気込みを語った。