火災への注意呼びかけ

市内スーパーで啓発チラシを配布する西平さん(名瀬平田町)

大島地区消防組合 市内で街頭キャンペーン
秋の火災予防運動 西平さん、1日消防所長

 「秋の全国火災予防運動」が、「119番の日」の9日から1週間の日程で始まった。それに伴い大島地区消防組合消防本部(野崎浩敏消防長)は11日、市内で式典やパレードなどを行った。1日消防長に任命された西平酒造=奄美市名瀬=杜氏の西平せれなさん(31)が、街頭キャンペーンで住民に火災への注意を呼び掛けた。

 同運動は火災が発生しやすい時期を前に、火災予防の意識向上や高齢者など死傷者の減少など喚起が目的。スローガンは「ひとつずつ いいね!で確認 火の用心」。重点項目は、①住宅防火対策②乾燥や強風時の火災抑制③放火対策―などを推進する。

 18年管内の火災は、44件発生し、けが1人(死者ゼロ)。主な原因はタバコやたき火、コンロなど。なお今年10月末現在は火災件数19件で、そのうち住宅火災で1人負傷という。

 この日は同本部で式典が開かれ、野崎消防長は「運動を通じて、地域の火災予防の機運を高める活動に取り組む」と訓示。1日消防長辞令を手にした西平さんは、防火に対する心掛けの大切さを訴え、「きょう一日を市民へ防火、防災意識の啓発や広報に尽力したい」と話した。

 その後、市内スーパーに移動し、西平消防長と関係者は店内の防火設備を点検。買い物客に啓発チラシを手渡し、火の扱いについて注意喚起した。