正月ムードでお出迎え

奄美空港ターミナルビル前に高さ2㍍を超える大きな門松が設置された

帰省シーズン 奄美空港に門松登場

 年末の帰省シーズンに差し掛かり、多くの利用客でにぎわう奄美市笠利町の奄美空港ターミナルビルに26日、高さ2㍍を超える大きな門松が登場した。華やかに飾り付けられた門松が正月ムードで観光客・帰省客を出迎えている。来年1月6日まで飾られる。

 門松は空港側の依頼を受け、龍郷町の社会福祉法人瑞穂会・障がい者支援施設のワークセンター奄美(竪山ミサコ施設長)・障がい福祉サービス事業所ジョイワーク奄美(同)が毎年設置しているもの。ジョイワーク奄美の岡﨑徹也職業指導員(46)によると、今年は25~27日の3日間で島内の公共施設や宿泊施設など72カ所に設置。

 売り上げは利用者の工賃に還元されるほか、来年の門松用の竹代に充てられるといい、岡﨑指導員は「観光・帰省の利用客に奄美空港の門松と、それを障がいを持つ人が作っていることを知ってもらえれば」と語る。

 組み立てには職員・利用者5人ずつが参加。直径90㌢、高さ2㍍20㌢の迫力ある門松にハボタンやスギの葉、紅白の梅の花(造花)など縁起物の植物を飾り付け。また、金の屏風=びょうぶ=やしめ縄で彩り、華やかな空気を演出した。作業に携わったジョイワーク奄美利用者の有馬秀達さん(38)は「良いものができた。大きく飾りもきれいなのでぜひ見てほしい」と笑顔だった。

 作業中や設置後は足を止めて、立派な出で立ちに見入る人も。知人の送迎のために空港を訪れた50歳代女性は「前日まではクリスマスムードだったのに、門松を一目見ると年末らしさを感じることができた」と話した。