子ども達への貸出し冊数増

新型コロナウイルスへの対策を行いながら開館する県立奄美図書館(5日)

県立奄美図書館、開館し対応
新型コロナ対策、教員による見回りも

 新型コロナウイルス対策で、奄美群島内でも多くの公共施設が閉鎖する中、奄美市名瀬の県立奄美図書館(有村真由美館長)は開館を続けている。同館は感染拡大防止のために自習室を閉鎖。また、奄美市教委や近隣小中学校と連携し、教職員などによる見回りも実施し、休校中の子ども達が長く居留まることのないよう対策している。

 同館では小中高校の休校措置を受け、1日から15日までの間、通常5冊の貸し出し冊数を10冊に増やす対応を実施。一方で休校中の児童・生徒が長時間利用を控えるよう張り紙やホームページで周知。見回りは4日からスタートし、同館職員も長時間利用の子ども達に対する声かけを行っている。

 このほか対策として、人が密集する自習室と放送大学学習室を閉鎖。「おはなし会」などの行事も当面中止に。このほか、こまめな換気や、カウンターに立つ職員へのマスク着用の呼び掛けなど行っている。

 同館関係者によると、同市で休校措置がとられた4日以降の来館者数は通常時から4割程度減少しているという。一方で開館状況に関する問い合わせは1日10件以上あり、現時点での閉館予定がないことを伝えている。

 同関係者は「休校期間後半になって、子ども達が多く訪れるかもしれないと不安。今後、県内で感染者が確認された場合は、県教委と協議した上で判断を決定する」と語った。