総合体育館など村施設開放

総合運動公園内の遊具で遊ぶ児童たち

保護者要望受け宇検村 児童ら元気いっぱいに活動
衛生面配慮 自主ルールを設定

 宇検村は9日、休校となっている児童たちの保護者の要望を受け村施設の開放を行った。ボランティアで学童を預かる羽=はね=クラブの登録児童が対象。期間は13日までで、利用できるようになった村総合体育館などで児童らは元気いっぱいに活動して交流した。

 新型コロナウイルスの感染防止対策で、同村の小中学校は2日から休校となり、児童生徒は基本的に自宅待機して学習や家の手伝いなどを行っていた。また元気が出る館の図書室や歴史民俗資料展示室は2日から15日まで、一時閉館となっている。

 同クラブは、田検小学校の保護者などが中心となり、同村湯湾の民家で登録した児童をボランティアスタッフや保護者が持ち回りで放課後などに預かるもの。平日は月曜から金曜日までクラブがあり、長期休暇時には田検小以外の登録児童も参加して自習やスポーツなどで交流している。

 クラブ関係者によると、休校で自宅待機となった児童たちを広い場所で活動させたいと考えて事務局の中田美幸さんなどが、村の保健福祉課に要望書を持参して相談したという。役場側はクラブが、児童の健康管理を図り消毒液などを活動場所に持ち込んで衛生面に配慮するなどの自主ルールを設けていることから村の施設(総合体育館、元気が出る館図書室など)の開放を決定。事務局には、こうした村の柔軟な対応に安堵する保護者の声もあったという。

 この日は午前8時半から、児童6人が体育館で宿題などをこなして昼食後にボール遊びやバドミントンなどに興じた。児童たちを預かる保護者が午前と午後で交代して、児童が安全に活動できるよう見守っていた。

 久志小2年の保池凛奈さん(8)は、「体育館でバドミントンやボール遊びができて楽しかった」と話した。