卒業式・修了式は縮小し実施
奄美市など12日判断
群島小中臨時休校
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、県教育員会が県立学校の休校期間を25日までの延期を伝えたことを受け奄美群島9町村の教育委員会は11日、臨時休校に対する方針などを決めた。与論町など南3町は16日に学校を再開し、大和村や瀬戸内町など6町村は22日まで休校期間を延長。最終判断は各学校に任せるが、卒業式は12日に縮小して実施し、25日に修了式。その後は春休みに入る。
県教委は10日、政府専門会議の「感染症数の増加傾向が続くとされ、依然として警戒を緩めることはできない」との見解を踏まえて25日までの休校延長を要請。県立学校77校の学校長など、16日以降の対応として通知していた。
知名町、和泊町、与論町の3町は、島内に感染者がいないこと、保護者や受け入れ先の負担も大きいことなどから、当初の予定通り16日から学校を再開。大和村、瀬戸内町、喜界町、徳之島町、天城町、伊仙町の6町村は15日までとしていた休校期間を22日まで延長した。
学校を再開する3町では、給食や部活動も再開し、感染者が確認された場合には再度協議を行い休校を判断。期間延長を決めた6町村は、家庭訪問時に家庭学習の教材を配布したり、新年度に補講を行ったりして授業の遅れを取り戻す考えなども示した。
大和村、瀬戸内町、喜界町の3町村は、16日に登校日を設けて休校中の学習や過ごし方を説明。休校中の部活動やスポーツ少年団などの活動は原則自粛する。
休校延長を決めたある担当者は「経過を見てきたが、よい情報が伝わってこない」と説明。「延長は残念だが、やむを得ない」と話し理解を求めた。
なお、議会日程などが重なった奄美市、宇検村、龍郷町は今後協議し、12日以降に判断する。