「はま児童公園」きれいに

4年近く「はま児童公園」で奉仕作業を続けている末松峰明さん

名瀬の末松さん 4年近く奉仕作業続ける
花植え、花木植え替え、ごみ拾う
退職後、第2の人生の選択

 奄美市名瀬港町在住の末松峰明さん(77)は、2016年6月から自宅近くにある「はま児童公園」に花を植え、花木の場所をバランスよく植え替えする移動作業、公園内外のごみを拾って処理するボランティア作業などを4年近く続けている。退職後の第2の人生の健康づくり、やりがいとして選択し、朝夕の2回作業。周辺住民や公園を訪れた人々からは「すごくきれいになった」「ごみ一つない公園ですね」と感謝されている。

 末松さんによると、長年、奄美市名瀬にある㈱奄美ガスの委託を受け、ガスボンベ交換を行う「末松配送センター」を営んでいたが、16年4月末で退職。第2の人生のことを考えたときに「自分の健康づくりにもなる。地域奉仕活動として公園をきれいにしよう」と決め、同年6月から作業を始めた。

 朝は午前6時半~8時半の2時間前後、夕方は午後4~6時の2時間前後をめどに作業してきた。

 「雑草を取り、花の苗を買ってきて植えていった。ツバシャ(つわぶき)など一種類の花木が集まっている場所は、その花木を移動させ、公園全体の花木の種類がバランスよくなるように植え替え作業した」「支柱、ひもを買ってきて花木を支える作業をし、肥料を入れた」「トイレの屋根を覆っていたガジュマルのせん定をし、トイレ周辺を明るくした。伸びた木のせん定作業もした」(末松さん)。

 周辺住民、知人らが鉢植えの花木を持ち込むこともあり、「花が咲く時期が楽しみ」と話した。また、「雑草などが一面にきれいな白い花、ピンク色の花を咲かせる時期がある」と楽しみにしている様子だった。

 数年前に知人を通じてもらった「コクタン」も公園内に植えられている。アロエ、ユリ類、ツツジ等も植えられている。

 砂場の砂を入れ替えた。託児所の幼児の遊び場として利用されている。

 近くに住む元民生委員を務めていた橋口みどりさん(77)は「都会から来た人が『ごみ一つないきれいな公園ですね』と感心していた。末松さんは雨の日も作業している」と話していた。