掲示なく、静かな〝サクラ咲く〟

各校掲示での発表はなく、校内は静まりかえった(大島高校=午前11時ごろ=)

公立高校入試合格発表
大島学区762人合格
2次入試、学区内8校16学科

 県内公立高校入試の合格発表が13日、各学校で行われ大島学区では全日制・定時制には計762人が合格した。今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で校内掲示を行わず、沖永良部高校を除く7校がホームページ(HP)でのみ発表。例年、受験生の声で沸くキャンパスも、静かな〝サクラ咲く〟となった。なおこの日、県教育委員会は2次入学者選抜の実施校と募集定員を発表。大島学区は奄美(情報)を除く全ての高校・学科で実施する。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大島、奄美、大島北、古仁屋、喜界、徳之島、与論の7校が掲示を取りやめ、HPでのみ合格者の番号を発表。沖永良部は、長時間の滞在を避けるなどの対策をとって、校内掲示と併記した。

 各校、合格者集合の日程も事前に通知していたこともあり、発表時間の午前11時を過ぎても受験生の往来はなく、校内は静まりかえった。ある教員は「仲間同士で喜び合う姿を見るのも楽しみの一つだが、(このような状況で)仕方がない」と寂しそうに話した。

 今年度の県内公立高校入学試験は、定員1万2038人に対して9302人が合格。入学定員充足率は前年度比0・04ポイント減の0・77%で、定員のある70校154学科のうち63校124学科で定員割れとなった。

 大島学区は定員1120人に対し762人が合格。充足率は前年度比0・06ポイント増の0・68で、奄美(情報)を除く全学科で定員を割った。

 2次入学者選抜は、県内61校122学科で実施を予定。大島学区は、定員に達した奄美(情報)を除く全学科で募集し、全日制327人、定時制31人の計358人を受け付ける。

 2次入学者選抜出願期間は18~19日正午まで。入試は23日で面接や作文などを行い、翌24日の午後2時以降に合格者を発表する。