バッティングセンターで自主トレの姿

家族連れなどでにぎわったバッティングセンター(14日、奄美市名瀬)

休校期間二度目の週末
「春休み長引いたかのような客足」

 新型コロナウイルス感染拡大措置として取られている休校期間が長引き、奄美群島内でも8市町村が小中学校の22日までの期間延長を決めている。休校開始から二度目の週末を迎えた14日、奄美市名瀬の「しまかわバッティングセンター」では、部活動ができない児童生徒らが保護者とともに訪れ、自主トレーニングに励んでいた。

 同センター従業員の丸目真由美さんによると、休校が始まって以降平日は夕方、土日は午後を中心に客足が伸びており、小中高校生の姿が目立つという。野球部やスポーツ少年団の児童生徒が多く、練習に用いているそうだ。センターとしては消毒液や除菌シートを設置するなどの感染症対策を取っている。丸目さんは「春休みが長くなったかのような客足。子ども達は部活もできず、施設も使用できないので、身体を動かしたいのだろう」と話した。

 14日の午後には親子連れ10人以上が訪れ、打席で快音を響かせた。親子3人で同センターを訪れた同市名瀬の中学で野球部に所属する2年男子生徒(14)は、「3月に予定されていた大会がなくなってしまったので、この先の大会についても不安。家で素振りを毎日しているが、球を打つのは久しぶり。ちゃんと身体の調子に戻るか不安」とこぼした。

 また、母親と2人で訪れた同市名瀬の中学2年男子生徒(14)は、「日頃から家などでトレーニングをするようにはしているが、身体のなまりを感じる」。休校期間の延長については「部活もできず、クラスメートと過ごす時間も無くなってしまった。早く終わってほしい。観戦に行く予定だったセンバツ高校野球も無くなってしまって寂しい」と話した。生徒の母親は「ずっとこもりきりになるのも良くないので、保護者同伴なら大丈夫と判断し一緒に来た。室内トレーニングだけなら筋力も落ちてしまう」と我が子を心配した。