「コロナウイルスふっとばせ」

自粛せず予定通り開催し、盛況となった青テンライブ

龍郷町屋入「青テンライブ」盛況
20組以上のアーティスト集結

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、各地でイベントが中止となり閑散とした週末となった15日、龍郷町屋入では野外音楽イベント「青テンライブ」(青天企画主催)が開かれた。島内外で活躍するアーティスト20組以上が競演し、会場を埋め尽くす観客で盛況となった。主催の1人でもあるMatto(マット)さんは「世間が自粛ムードになっている中だからこそ、コロナウイルスをふっとばすために実施した。多くの人を元気づけたい」と語った。

 ライブは6年前にマットさんらが島内のミュージシャンの活躍の場づくりとして企画。15回目となったが、同会場での開催は今回が最後。今後は1年ほど準備期間を経て別会場で開催する予定となっているという。

 イベントが野外開催だが、今回は消毒液などを置くなどの感染症対策が取られた。晴天だったこともあり、音楽のほか飲食ブースも多くの人出でにぎわった。

 ライブは盛島貴男さんの“奄美たて琴”の音色で幕開け。今回は弾き語りやバンド演奏メインの構成で、平田輝さんや池端克章さんなど青テンおなじみの顔ぶれのほか、奄美市出身で大阪を拠点に活動するRYUKIさんもゲストで出演。観客を巻き込んだパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 RYUKIさんは「イベントなどの出演は4~5本キャンセルになった。最初は出演して良いのか不安もあったが主催者の思いを聞き、こんなときだから自分にできることをしたいと思って出演した。自粛ムードでフラストレーションがたまっている人も多いと思うが、楽しんでもらえたと思う」と語った。