登校する生徒たち=知名町=
元気に「おはよう」の声
新型コロナで15日ぶりに登校
【沖永良部】新型コロナウィルスの感染拡大防止で臨時休校していた和泊、知名、与論の南3町の小・中学校が16日、再開した。15日ぶりの再開となった知名町立知名中学校では、生徒たちが「おはようございます」と元気にあいさつして登校。教室でも「元気だった?」「久しぶり」などと友達同士で声を掛け合っていた。
3町は、島内に感染者がいないことや保護者の負担が大きいことなどから今月11日に学校の再開を決定した。給食も再開。部活動は和泊、知名両町で再開し、与論町は25日まで休止する。
この日、生徒たちの多くがマスク姿で登校。朝会で担任の教諭が生徒らの体調を確認し、「手洗い、うがいをすること。お互い気を付けながら、修了式(25日)まで元気に頑張ろう」と呼び掛けた。
同校では、各教室に除菌スプレーを設置したほか、授業中のグループワークを禁止し、給食時も生徒同士の距離が近くならないよう注意を促している。また、家庭でも毎朝の検温など子ども達の体調確認をお願いしている。
1年の女子生徒(13)は「家でじっとしているのはつらかった。学校が始まるのを楽しみにしていた」。2年の男子生徒(14)は「久しぶりの学校なので、生活のリズムを戻すのが大変」と話した。
神田良文校長は「笑顔で登校してくる生徒たちの姿を見られてうれしい。修了式まであっという間だが、子ども達にとって大切な時間になる。安心して勉強できるようにしっかりとした予防策を講じていきたい」と語った。