郵便物配達にも影響した新型コロナ感染(写真は名瀬郵便局)
物流にも影響
従来より「半日~1日」
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、航空会社が相次いで路線の減便や運休を実施している。奄美群島内外を結ぶ日本航空(JAL)グループも3月中旬から鹿児島発着便を中心に路線の一部運休をスタート。この余波で日本郵便㈱では郵便物の遅れが発生するなど影響が出始めている。
同社は13日、郵便物やゆうパックなど一部配達に遅れが発生していると発表。同社九州支社広報は奄美新聞の取材に対し、郵便物の配達日数は従来に比べ、半日から1日遅れることを説明した。
航空会社は搭乗客と同時に荷物を運ぶため、運航減は配達量に影響する。
同九州支社広報は今回の配達遅延について、離島域だけでなく、全国一律的な影響を指摘。「全国的な配達遅延にご理解いただきたい」と呼び掛ける半面、新型コロナウイルス感染の終息が見通せないため、「解消の先行きは不透明」とした。
JALグループは、3月末まで奄美関連路線は鹿児島―奄美大島・徳之島・与論、沖縄(那覇)―与論の4路線の一部を運休するほか、国内ネットワークの減便を発表した。
また格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは4月までに、大阪(関空)―鹿児島線など国内・国際線合わせて24路線3448便の減便・運休を明らかにしている。