花咲き乱れ、心和む季節

県の「ふるさとの道サポート推進事業」に協力しているサポーター認定団体が活動している花壇(龍郷町内の国道沿い)

奄美大島 道路沿い、庭の花壇

 〇…3月に入り、気温に日々上下変動はあるものの、少しずつ暖かい春の陽気が感じられる季節を迎えた。取材で奄美大島各地を巡っていると、道路沿いの花壇、個人や会社の庭の花壇の花が咲き乱れ、心和ませている。桃色や赤色の花を咲かせたツツジも見頃の季節だ。

 〇…車で龍郷町内の国道沿いを走ると、会社、飲食店、酒造会社等の道路沿いには花木が植えられている花壇が多数ある。午前中、まだ日差し弱い時間帯には、麦わら帽子をかぶって花の苗、花の種を植えたり、雑草取り作業しているとみられる関係者を見かける。中には花壇の周囲に大きめの貝殻の殻を多数配置した所もある。夫婦2人で道路沿いの植樹帯にボランティアで花を植えている60歳代男性に話を聞くと、島外の花の種を扱う店から種を仕入れ、年3回ぐらい植え替えをしているという。

 〇…定年退職後、自宅庭にたくさんの花木を植えている男性は「植物図鑑などで栽培方法を学び、愛好家から挿し木方法を学んだ」と話した。

 〇…国道や県道沿いなどの花壇の中には、看板が立てられた所がある。看板には県が推進している「ふるさとの道サポート推進事業」(県管理の国道や県道で清掃・美化活動)に登録した「ふるさとの道サポーター」認定団体名と「この区域は、私達が美化活動を行っています」と書かれている。ボランティア団体。奄美地域の認定団体数は合計151団体(2019年3月末現在)。集落や集落会、老人クラブ、自治会、会社のグループ、個人などで申請して認定を受けた。珍しい中学校名もあった。

 〇…同事業を資金面で支える協賛金を提供している企業等は、奄美地域で15企業・団体(タイアップ事業、18年8月1日現在)あった。