休校最終日

公園内の遊具で遊ぶ子供たち

家族連れで公園にぎわう
「学校再開楽しみ」
入学式控え不安の声も

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で休校措置が続いていた奄美市など群島内の多くの小中学校で23日から学校が再開される。休校期間の最終日となった22日、龍郷町浦の「とおしめ公園」では、日曜日ということもあり、多くの家族連れでにぎわった。同日は、強風や時折激しい雨が降るあいにくの天気だったが、遊具で遊んだり、公園内の高倉で弁当を広げピクニック気分を楽しんだりと、子どもたちの笑い声が響いていた。

 家族5人でお弁当を食べた瀬戸内町阿木名の里山智和さん(38)は「休校中はほとんど外遊びができなかったので、子ども達も学校再開を楽しみにしている。友達や先生に会えるのがうれしいのでは」と話す。妻の春香さんも「ほとんど外遊びできなかったので、かわいそうだった。学校が再開になって本当に良かった」と話す。ただ、26日からは春休みに入るため「学校に通えるのは数日だけ。部活動なども休止状態なので、早く通常の生活に戻ってほしい」と話す。

 阿木名小5年の星亜羅(てぃあら)さん(11)は「早く友達に会いたい。担任の先生とも話をしたい」と、学校再開が待ち遠しいといった様子。休校期間中に予定されていたお別れ遠足も中止になり、クラスの友達との思い出を作ることができなったといい、「いっぱい遊んで、思い出を作りたい」と話していた。

 奄美市名瀬大熊の北原清香さん(44)は3人の子どもと一緒に遊具などで遊んだ。休校期間中は、地域の女性らが中心となって子ども達に昼食のお弁当を提供するなど助けられたといい、「休校措置がひとまず終わりホッとしている」と話す一方、長男の朝日小6年紘太郎君(12)の中学校入学を控え「4月の入学式ができるのか心配」と不安な表情をみせた。

 公園内にはマスク姿で子どもを遊ばせる母親やウエットティッシュなどで子どもの手をこまめにふき取る保護者の姿もあった。奄美市名瀬小俣町の女性(34)は「全国各地に感染者が広がっている。奄美でも感染者が出てもおかしくない。できる限りの予防対策をしておきたい」と話していた。