奄美大島の固有種アマミエビネ(西康範さん撮影)
「盗掘されずきれいに」
奄美大島の森林内で奄美大島の固有種で、環境省レッドリスト2019の絶滅危惧ⅠA類にリストアップされているアマミエビネが開花している。奄美市名瀬の西康範さんが21日、奄美大島南部で撮影した。西さんは「盗掘されずに、今年もきれいに咲いていた」と話した。
『奄美の絶滅危惧種』(山下弘さん著)によると、林床に生える地生ランで花期は3~4月。根生葉は1~3枚、倒卵状長楕円形、長さ15~25㌢。花茎は高さ25~50㌢。花は径約2・5㌢、白色または帯紫白色。奄美大島ではかつて標高300㍍以上の林床でごく普通に見られたが、園芸採取などにより絶滅寸前となった。