鹿児島を守れ!コロナまとめサイト開設

 

SNS呼びかけ 鹿児島ゆかりの人材が協力
陽性患者数をグラフで

鹿児島県の新型コロナウイルスまとめサイト「COVID-19 KAGOSHIMA」=写真=が25日、開設された。県内外の有志によって作られた非公式サイトで、県のデータを用いている。県内の最新感染動向をグラフで知ることができる。

同サイトは肝付町職員の中窪悟さんが中心となって開設を呼び掛けた。県ゆかりのIT企業や県出身のイラストレーター、県在住のエンジニア、医師など10人が協力して設立した。

中窪さんによると、東京都のまとめサイトの設計図を使って全国に同様のサイト開設が広がっていることをニュースで知り、「鹿児島県にもまとめサイトを」とSNSで呼び掛けたという。呼び掛けに応えた人たちはデータ収集やプログラミングなど、各自の得意分野で協力した。

サーバーは、県内にも拠点を置くGMOペパボ㈱が無償提供した。同社は2016年に奄美市と連携協定を締結し、2019年に鹿児島オフィスを設立している。同社によると、ゆかりがあり、お世話になっている鹿児島県の役に立ちたいとかねてから考えていたとのこと。

東京都のサイト設計図が公開された時点で、同社のリソースを活用してほしいとの声が社内から上がり、県などに働きかけたという。SNSで中窪さんら有志とつながり、サーバーを提供することとなった。

同サイトでは、県内の検査状況や陽性患者数をグラフで見ることができる。また、陽性患者の年代や居住地などの属性ごとのデータも確認できる。県の公式ホームページにもリンクされており、県の新型コロナウイルス対策や相談窓口を知ることができる。

同サイトのURLはhttps://covid19.code4kagoshima.org/。SNS上ではほかにも、有志が「#鹿児島コロナ防衛隊」「#StopCovid19JP」のハッシュタグをつけて、県内で行われている取り組みを発信している。