旬を迎え、店頭に並ぶダーナ
奄美市名瀬 旬の味覚店頭に並ぶ
ホテイチク(布袋竹)のタケノコ「ダーナ」が収穫シーズンを迎え、八百屋などの店頭に並ぶ季節を迎えた。県内では「コサンダケ」、奄美で「コサンデー」などとも呼ばれ、春の味覚としてこの時期、みそ汁の具材などで家庭の食卓に上ることも多い。今月末頃に出荷のピークを迎え、5月いっぱい、旬の味を楽しめるという。
奄美の農産物や漬物などの加工品を扱う奄美市名瀬の中原商店では、3月末に初入荷。5日は22㌔ほどの入荷があり、60~90㌢の長さのものを3本ひとまとめにして一束450円で販売されていた。店主の中原一成さん(68)によると「例年に比べ、太くて良質のダーナが多く入荷している。まだまだ値段的には高いが、4月中旬ごろには、入荷量も増え手頃な価格で店頭に並ぶようになるのでは」と話す。
本土産のモウソウチクより柔らかく、泉和子著「心を伝える 奄美の伝統料理」(南方新社)では「穂先はさっとゆでるか生で、わさび醤油や酢味噌などを付けて食べるとおいしい」などと紹介されている。
入荷を知り買いに来たという同市名瀬浜里町の女性(58)は「アクがないので、簡単においしく食べられる。みそ汁の具として晩御飯に家族みんなで食べたい」と笑顔で話した。