「おいでよ、アマパゴスへ」

「おいでよ、アマパゴス―南の島の暮らし方」へ誘うパンフレット

天城町企画財政課「ふるさと創生室」の担当職員ら=8日、同町役場

 

天城町開設 ワンストップ相談窓口機能も
職員6人「ふるさと創生室」始動

 

【徳之島】天城町は課設置条例改正による「企画財政課」(旧企画課)設置と併せ、同課内に「ふるさと創生室」を開設(いずれも1日付)し職員6人を配置。ふるさと納税対策を強化するほか、U・Iターンなど受け入れ定住促進・人口増への空き家対策、結婚、妊娠、出産、子育てなどにいたる「ワンストップ相談窓口」の機能も備え離陸させた。

第2次天城町まち・ひと・しごと創生総合戦略(2020年度~24年度)の基本・施策目標の中の「移住ニーズを的確に捉えた人の流れの確保」、「いつまでも住み続けられる住環境づくり」、「地域の魅力を最大限に発揮した天城町ファンの獲得」など項目の一環。

パンフレット『おいでよアマパゴス(天城とガラパゴスで造語)―南の島の暮らし方・AMAGITOWN』も前年度に作成するなど構想を練り助走してきた。

室長兼務の福健吉郎企画財政課長を含めた担当職員は計6人。今後さらに地域興し協力隊員を1人募集して補充する。「暮らし満足度№1のまち」を標ぼうしている森田弘光町長の肝いりで、事務スペースは、課長会用の「庁議室」を役場別館に移して専用室に充てた。

島の生活を豊かに、便利にする移住定住支援制度や施策には、①島生活体験(お試し移住体験)②結婚(新婚さん応援生活補助)③妊娠(妊活支援旅費助成)④出産(祝い金)⑤子育て(保育料全額助成、在宅育児支援、0歳~18歳の医療費全額助成)⑥医療(島内での治療困難者旅費助成)⑦お帰りなさい住宅改修補助(Uターン者に同費用50%以内・上限100万円)⑧教育(山海留学制度、われんきゃグローバルプロジェクト)⑨仕事(U・Iターン起業支援補助、農業研修生受け入れ事業)―などをアピール。

人口対策の根幹をなす結婚に関し、福室長は「地方創生、人口減少の緩和・維持にもつながる。婚活の公開イベントも年2回ほど計画し、登録制による水面下での出会い・縁結びの場もコーディネートしたい」。定住促進に特化した公式サイトも現在企画・作成中という。

一方、ふるさと納税の受け入れ実績は18年度約4800万円に対し19年度は約7600万円に。「これまでは他業務と兼務、片手間でしか推進できなかったが、今後は全力投球ができる」。担当職員は、国内最大級の海底鍾乳洞「ウンブキ」(同町浅間)を活用した長期貯蔵黒糖焼酎、出身者対象の墓参・墓石清掃代行、B&G海洋センター艇庫充実に伴う海洋スポーツ・レジャーなど返礼品の工夫拡大にも知恵を絞っている。

天城町役場企画財政課「ふるさと創生室」(電話0997―85―3116)。