水際対策効果に期待
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、11日までに奄美群島のすべての市町村が、来島の自粛を呼びかけるメッセージを発信している。感染が拡大していない奄美群島では水際対策の効果に期待がかかる。
奄美大島では10日、5市町村が共同でメッセージを発表。政府の緊急事態宣言の対象地域(7都府県)の住民で▽体調がすぐれない人▽濃厚接触者▽15日以内に海外渡航歴のある人―に対して、「ご来島を控えていただきたい」としている。
喜界町、徳之島3町、与論町も同日中に町ホームページ(HP)で、来島自粛に関する内容を掲載。喜界町は町長メッセージとして、緊急事態宣言中の旅行での来島や帰省の自粛・延期を呼び掛け。島民に対しては不要不急な島外への外出を自粛するよう依頼している。徳之島3町も同様の内容を呼び掛ける。
与論町も山元宗町長が「与論町新型コロナウイルス感染症対策本部長」として、メッセージを町HP上で公開。「不要不急の旅行等の自粛」を呼び掛け、すでに島内にいる帰省者・来島者に対しては「ウイルス潜伏期間を考慮した上の外出自粛」を依頼している。
沖永良部2町も11日に各町町長名義で、メッセージをHP上に公開。両町ともに緊急事態宣言対象地域からの帰省・移動と体調のすぐれない人の来島自粛を訴えている。