西古見小中後で満開の花を咲かせるセンダン(西康範さん撮影)
瀬戸内町西古見小中跡
瀬戸内町の西古見小中学校跡でセンダンの巨木が開花している。奄美市名瀬の西康範さんが撮影。鮮やかな新緑の中、薄紫の小花が甘い香りを漂わせている。
『琉球弧・野山の花』(大野照好さん監修・片野田逸朗さん写真と文)によると、センダンは本州以南の海岸近くに生える落葉高木。紫色を帯びた方向のある花を多数つける。木材は軽くて柔らかいため加工しやすく、シロアリをよく防ぐ。果実は楕円形で1・5~2㌢、熟すと黄色くなる。果肉や葉には有毒物質が含まれ、害虫駆除などに利用されてきた。学校の校庭などによく植えられている。
昨年は西古見の県道沿いの群生地では花が少なかったが、西さんによると今年は満開になっていたとのこと。6月ごろまで開花を楽しむことができる。