奄美看護福祉専門学校入学式

これからの学校生活への期待に胸を膨らませる新入生ら(提供写真)

誓いの言葉を述べる里見さん(提供写真)

建学の精神守ると誓い
コロナ危機のなか専門職を目指して

 奄美市名瀬小湊の奄美看護福祉専門学校(向井奉文校長)の2020年度入学式が13日、同校サングリーンホールであった。51人の新入生が保護者らの祝福を受け、これから始まる学校生活に向けて一歩を踏み出した。

 今回入学したのは、看護学科40人、こども・かいご福祉学科11人の計51人。今年は新型コロナウイルスの影響で新入生・保護者・教職員のみの参加となった。また、参加者らはマスクを着用し、記念撮影の時のみ外した。

 向井校長は「人情味あふれる小湊集落や小学校との距離が近いこと、地域活動への積極的参加が本校の誇りです」と同校を紹介。「入学された皆さんが各学科で一丸となり、それぞれの目標を達成すべく最善を尽くし、実り多き学生生活になることを期待しています」と新入生を歓迎した。

 新型コロナウイルスの世界的流行にも触れ、現状を「全世界的危機の状態にある」とした。「『危機』の中で、国民の一人として責務を果たしつつ、粛々と勉学に励む」よう呼び掛けた。

 新入生代表で子ども・介護福祉学科の里見健太さん(大島高校出身)は誓いの言葉で「『同義』『実利』『勤労』の建学の精神を守り、社会のニーズに応えられる知識・技術の習得を目指す」と表明した。

 式を終えた里見さんは「大勢の前で話して緊張したが、いい経験になった。介護福祉士になることを目指して頑張りたい。入学後は地域行事に参加するのが楽しみ」と話した。