「水辺の貴婦人」飛来

亀津「大瀬川」に飛来した〝水辺の貴婦人〟「セイタカシギ」＝14日夕、徳之島町

　〇…徳之島町亀津市街地を流れる「大瀬川」(県２級河川)では13、14日にかけて、非常に長くピンク色をした脚が特徴の野鳥「セイタカシギ」の飛来が確認された。先月には世界的な珍鳥「クロツラヘラサギ」も飛来したばかり。市街のけん騒をよそに〝灯台下(もと)暗し〟の観察ポイントともなっている。

　〇…チドリ目セイタカシギ科。体長約40㌢のうち脚の長さは約25㌢。他の野鳥に比べひと際目立つその優雅な姿は「水辺の貴婦人」や「水上のバレリーナ」と称される。世界中に広く分布するが、個体数は少なく、環境省レッドデータブックの絶滅危惧Ⅱ類。徳之島町「諸田池」には群れ渡ってくることもある。

　〇…亀津「大瀬川」下流域では14日夕現在も、雌雄の〝つがい〟と思われる２羽が留まり、長い脚を生かして浅瀬を歩き回りながら水中の小動物を採食。折からの強風に逆らいつつ、時折、羽繕いや水浴びも楽しんでいた。