海洋スポーツ普及へ船出

B&G財団の登録証を手に白畑代表

B&G財団認定 「アマニコ海洋クラブ」発足

 海洋スポーツの普及を目指すB&G(ブルーシー・アンド・グリーンランド)財団(東京都)認定の海洋クラブ「B&Gアマニコ海洋クラブ」(白畑瞬代表、15人)がこのほど発足し、奄美市名瀬の朝仁海岸を拠点に新たな船出を切った。設立を報告した白畑代表は「目指すのは人とのコミュニティ。海洋スポーツの環境を整え、誰もが海での生涯スポーツを楽しめるよう活動を広げて行きたい」と抱負を語った。

 B&G財団は、水辺を活動の場として青少年の心と体の育成を推進する公益財団法人。クラブ員が一定数に達し、海を生かした活動などの条件を満たすことで「B&G」の登録認定が受けられる。

 白畑代表らは、地元の海を生かしたガイド事業を2012年に立ち上げ、カヤックやカヌーのパドルスポーツなどで活動。地元学校での指導や課外活動など、地域に根差した取り組みも評価された。

 登録に伴いB&G財団からは、シーカヤック8艇やライフジャケット20着など、200万円相当の器材が貸与。今後は地域や自治体、学校などとの連携を図り、海洋スポーツや海辺の環境学習などを行いながら、地域に貢献していく。

 白畑代表は「子どもの体験などを足掛かりに、一般人の競技にもつなげたい」と抱負。「アクティビティという概念ではなく、日常の海洋スポーツへと意識を変えることで、島の新たな可能性なども探っていきたい」と意気込んだ。

 今後は、マリンスポーツ活動や、海や川での環境学習・保全活動、社会人クラブの設立などを予定。新型コロナウイルス感染症の情勢を見ながら活動を本格化さていく。